昔は、コンピューターというとある程度、プログラミングができないとまるっきり扱うことの出来ない、かなり特殊なものでした。私がコンピューターに触れたのは、35年以上前の学生時代です。

当時、コンピューターは大変高価なもので、私の通う大学(東京六大学)のひとつでも、所有するコンピューターが大型コンピューターひとつきりでした。初めて触ったパソコンは、まだOSシステムというものがなく、コンピューターを起動しても画面が真っ黒で、自分でプログラムを打ち込まないと何も始まりません。当時は、ITという言葉もまだなく、情報通信紙を購入しては、その都度、その真っ黒な画面にプログラムを書き込みました。

そして、今日、IT産業をここまで飛躍的に伸ばした業績のひとつが、「MAC」の登場だと思います。「Mac」の登場で、コンピュータの立ち上がりと同時に、画面上にアイコンを登場させ、誰でも手軽にそのアプリケーションを楽しめるようになりました。
このOSプログラミングが、「MAC」のパソコンシェアーを飛躍的に拡大させ、当時シェアーを奪われた他のメーカーが脅威を感じて、Windowsへの統一化に向けて歩み始めました。

そして互いに、より扱いやすいプログラミングの開発競争で、コンピューターも飛躍的に扱いやすくなり、また様々なアプリケーションの開発も進んで、IT業界全体の躍進になったと思います。もし、コンピューターの操作がまだ当時のまま、一部の者だけしか扱うことの出来ない特殊なものだったら、IT業界はこんなにも栄えることはなかったでしょう。

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